近年、新型コロナウイルスの流行や、地球温暖化、異常気象、物価の高騰など、私たちの身の回りを取り巻く環境は、著しく変化しています。
新型コロナウイルスから従業員を守るために、頻繁な換気を行うことがスタンダードとなり、地球温暖化や異常気象の影響で、夏の最高気温は年々上昇し留まるところを知りません。世界情勢の変化により物価は高騰し、今まで以上に省エネやコスト削減の重要性が高まっています。
これらの問題に頭を抱えている多くの企業の悩み解決の手助けとなるのが、「大型シーリングファン(HVLSファン)」です。大型シーリングファンは、その機能や特性から、労働環境対策や暑さ対策、省エネ対策、空調の効率化などに大きな強みがあり、注目を集めています。
そこで本記事では、大型の空調システムであるシーリングファンを導入するメリットや機器選定のチェックポイントなどについて、製品比較を交えながら解説します。上記のような問題にお悩みの方は、この記事を読み、問題解決の方法を検討してみましょう。
目次
おしゃれなカフェやレトロな雰囲気のお店などで、天井で羽のような空調設備がグルグルと回っているのを見たことはありませんか。お店で回っているのは、シーリングファンという空調設備で、空気を滞留させずに循環できる点が特徴です。
お店で使われている小さなファンだけでなく、業務用の大型シーリングファンも存在しています。業務用の大型シーリングファンは、一般的なシーリングファンよりも大きな羽を装備しており、低速回転で大量の風を循環できることから、HVLS(High Volume Low Speed)ファンと呼ばれます。HVLSファンは、工場や倉庫といった広大な敷地の空気循環でとくに効果を発揮します。
HVLSファンのメリットは、空気循環だけではありません。HVLSファンを活用すれば、暑さや寒さといった労働環境の改善はもちろん、省エネ対策も可能です。稼働にあたっては、騒音や排熱もありません。導入可能場所の汎用性の高さから商業施設や学校といった、さまざまな場所で導入が進んでおり、次世代型の空調システムとして注目されています。
従業員にとって、働いている場所の環境が悪いということは、作業のパフォーマンスに直接影響が出てしまう重要な問題です。 たとえば、職場の空調が効いていないために暑すぎる、真冬にも関わらず暖房の暖気が隅々まで行き届かないために寒い思いをするといったことは、よい製品を作り続けるためにも解決すべき問題です。
すべての従業員が働きやすく、居心地のよい空間をつくることは、生産性の面からみても大切です。大型シーリングファンは、こういった労働環境を改善する手助けとなるでしょう。
厚生労働省が発表している「職場における熱中症による死傷災害の発生状況(令和3年)」によると、職場での熱中症による死傷者は561人で、全体の約4割が建設業と製造業で発生しているとされています。(参考:厚生労働省「令和3年 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」)
同資料によると、製造業における死傷災害のうち、46%は屋内で発生していることからも、熱中症対策は必須といえるでしょう。
扇風機を各所に設置して空気を循環させる方法もありますが、扇風機で送風できるのは限定的であり、扇風機から離れた場所にいる従業員は効果を得られません。
HVLSファンは、大きな羽を回転させることで大量の風を生み出すため、広い工場や倉庫の中でも効率的に空気を循環し、隅々まで送り届けられます。エアコンの設定を弱めても十分に冷気や暖気を敷地全体に送風できるため、そのぶん省エネにもつながります。
保管物や機械にカビが生えてしまうことは、事業にとって大きなダメージとなります。HVLSファンは、倉庫や工場の湿気対策に効果を発揮します。HVLSファンは大きな羽をゆっくり回転し、大風量を生み出すことで工場や倉庫全体の空気を循環できます。
たとえば、梅雨時の工場や倉庫のなかは、湿気がこもりがちでジメジメしてしまいます。湿度が高い状態が続くと、保管物にカビが発生する原因になります。
さらに、段ボールを高く積み上げているような場所では、湿気によって段ボールが脆くなり、荷崩れを起こす可能性もあるでしょう。こういったリスクを回避するためには、通気性を確保し、湿度を低くすることでカビが発育できない環境を作ることが大切です。
HVLSファンは、空気を循環させるため、カビの発生防止や湿気対策に役立ちます。
空気に含むことができる水蒸気の量(飽和水蒸気量)には温度によって限界があります。飽和水蒸気量を超えた水蒸気は水滴となって現れ、これを結露と呼びます。
工場や倉庫のなかで結露が発生すると、梱包材の変形や破損、荷崩れ、カビなどが発生し、保管物や製品自体の価値が無くなってしまう可能性もあります。また、これらの確認のための品質管理コストの増加など、さまざまな問題が発生します。
こういった問題を解決するためには、結露の発生を防ぐことが大切です。
HVLSファンを利用すれば、通気性を確保して空気の滞留を防ぐことで、結露を発生させず、カビや錆を防げるメリットが得られます。また、気流によって製品表面に滞留する湿度の高い空気を移動させ、梱包材表面の乾燥スピードを促進するため、荷崩れの防止にも効果的です。
暑いときや寒いときに、工場や倉庫の広い敷地内の温度を均一に保つのは難しいことです。空調機の近くで作業をしている人は快適に過ごせますが、空調機から離れたところで作業をしている人も同じ気持ちでしょうか。
空調機から離れた端のほうで作業をしている人にも快適に作業をしてもらうためには、空調機の稼働を強める必要があります。しかし、空調機の稼働を強めることはコスト面でも、地球環境の面でも好ましくはありません。
こういった問題については、大風量のHVLSファンの導入で解決できます。HVLSファンが大風量を発生させることで、広範囲に気流を送りこみます。
これにより、夏であれば風を感じることで体感温度が下がり、空調の設定温度を上げても快適性を維持できるようになります。また、冬の場合は、高天井にある暖気を効率よく循環することで温度ムラや底冷えを解消し、空調の設定温度を下げられます。
環境省によると、夏の冷房時の設定温度を1度高くすると約13%の省エネ効果が得られ、冬の暖房時の温度設定を1度低くすると、約10%の省エネ効果が得られるとされています。大風量のHVLSファンを導入することで、空調を大きく効率化できるでしょう。
工場や倉庫の中は、商品や保管物によっては窓を開けて換気することが難しい場合があります。そのため、換気ができない工場や倉庫では、薬品の臭いや製品独特の臭いなど、特有の臭いが発生することがあります。
とくに、印刷工場や自動車製造工場では、車体の塗装に使う塗料や、接着剤、ガソリンなどを使う関係上、特有の臭いが発生し、問題となることがあります。
HVLSファンを導入することで、大風量によって空気を循環させられるため、窓を開けて換気が難しい工場や倉庫における、悪臭対策にも効果を発揮するでしょう。
HVLSファンは、大きな羽を回転させることで大風量を生み出す設備です。大きな羽を回転させ、工場や倉庫全体の空気を循環させるためには、大きなエネルギーが必要だと考えていませんか。
HVLSファンは初期費用がかかりますが、ランニングコストはそれほどかかりません。HVLSファンの消費電力は、1000W〜1500W前後の製品が多く、一般的な電子レンジが1300W前後、ヘアドライヤーが1000W前後であることを考えると、業務用の扇風機を何台も稼働させるより低コストといえるでしょう。
さらに低い消費電力でありながら、広い範囲を空気循環できる点も特徴です。製品の風量が13,000㎥だと仮定した場合、ドライヤー1台程度の消費電力で、オリンピック競技で使われる50mプール3つ分(※1)と同じくらいの容積をカバーできると考えると、HVLSファンが省エネに優れた製品であることが分かります。
※1…長さ50m×幅25m×深さ3m=3750㎥ で計算
製品を保管しておく倉庫は、HVLSファンの設置場所としておすすめです。倉庫の保管品は、すぐに出庫するものから、当面出庫の予定が無いものまで、さまざまなものがあります。
倉庫の保管品は、カビや発生したり、結露が発生して錆びたりしないように定期的なチェックが必要ですが、そういった確認作業に人員を割くのはコストがかかります。
HVLSファンを導入することで、走行内の空気を撹拌し、気流を作ることで空気が淀むのを防ぎ、カビや結露の発生を軽減することで、品質の管理が行いやすくなります。
また、HVLSファンの大量の風によって熱中症予防効果も期待できるため、倉庫のような閉ざされた空間への設置は非常におすすめです。
工場では、食品や工業製品など、さまざまな製品を生産するために、多くの人が働いています。どのような製品を生産する場合でも、働いている人が職場環境に満足しているかは大切な要素です。
とくに、工場のような広い敷地では、熱中症対策に注意が必要ですが、扇風機やスポットクーラーでは部分的な効果しか得られず、電気代もかかります。
こういった問題は、大風量のHVLSファンを導入することで解決できます。大風量のHVLSファンを導入すれば、扇風機やスポットクーラーを何台も設置しなくても、工場内のすべての従業員に風を送れます。また、消費電力が少ないメーカーのHVLSファンを導入することで、省エネ対策にもなるでしょう。
多くの人が集まるスポーツセンターや商業施設では換気が大切です。とくに近年ではコロナウイルスの流行もあり、換気が徹底されているかどうかは来訪者にとって重要なポイントです。
しかし、こういった施設では多数の来訪者がおり、子どもを連れた家族なども来訪します。安全面や見栄えの観点からも、たくさんの扇風機を稼働させて換気を行うのは避けたいところです。
HVLSファンであれば、ドライヤー1台ほどの電力で多くの風を生み出せるため、扇風機を稼働させるよりも省エネです。さらに、天井に設置するため来訪者が手を触れることはないので安全面にも配慮できます。
HVLSファンの機種選定をする場合は、まず風量に着目しましょう。大風量の製品を選ぶことで1台のHVLSファンで広い範囲をカバーできるため、結果的にシステムの導入費用やランニングコストを安く抑えられます。
ただし、施設内にラックや生産設備、天井クレーンがある場合は、ファンが設置できるスペースが限られる可能性があるため、注意が必要です。設置できるか不安がある場合は、販売店に相談し、設置が可能か確認してもらいましょう。
HVLSファンの機種選定をする場合は、消費電力を比較することも重要です。工場や倉庫などに設置したHVLSファンは、24時間常時稼働させておくことが一般的です。
そのため、機種ごとの消費電力の違いは、5年10年と稼働させた場合に、大きなランニングコストの差となって表れます。
たとえば、株式会社EBISUのGOLD WIND の風量は23,350㎥/minで、この風量を工場や倉庫で一般的に使用される工場扇に換算すると約75台分必要です。
工場扇1台あたりの消費電力を265W、電力単価25円/kWh とした場合、10時間稼働させた場合の電気料金は4,968円です。
例:19.875kW(265W×75台) × 10時間 × 25円/kWh =4,968.75
一方で、GOLD WINDの消費電力は0.98kWであるため、10時間稼働させた場合の電気料金はわずか245円です。
例:0.98kW × 10時間 × 25円/kWh =245
年間にすると、工場扇を75台設置した場合は、約62万円の電気料金がかかりますが、GOLD WINDであれば1台あたり約3万円と、約95%の削減が可能です。
この結果からもわかるように、消費電力の差はランニングコストに大きく影響します。このため、HVLSファンの選定にあたっては、消費電力にも注目しましょう。
HVLSファンは、日本製、アメリカ製、中国製といった製造国の製品が多く、製造国によって導入コストに差があります。
コストの観点からいえば、中国製の製品がおすすめです。中国製と聞くと、品質に不安を感じる方も少なからずいるでしょう。しかし、近年の中国は技術革新と品質管理の改善のために多額の資金を投じており、品質については世界的に評価されるようになってきています。
また、中国は労働力が安価であることから、製品を低コストで大量生産できるため、中国で生産された製品は、製品価格を抑えることができます。このように、大量生産に慣れている背景もあることから、中国は生産プロセスが迅速かつ出荷も早く、顧客のニーズ応じて素早く製品を提供できる点が大きなメリットです。
従って、HVLSファンの選定にあたっては、価格、クオリティともに優れている中国製品を選べば間違いないといえるでしょう。
業務用扇風機や送風機は、動作音が大きく、静粛性が必要とされる場所では設置できませんが、HVLSファンは非常に高い静粛性があることから、幅広い業界で導入されており、近年では国内の図書館や博物館、劇場といった場所での導入が増加しています。
こういった場所は、多くの人が訪れる場所であるため、高い静粛性と大風量が必要です。
HVLSファンの選定にあたっては、大風量かつ、高い静粛性を持った機種を選定するとよいでしょう。
心臓部分であるモーターの品質やメンテナンスの有無も、HVLSファンを長く使用できるかどうかに影響するため、重要な選定材料のひとつです。
HVLSファンは、ギアードモーターを採用している製品と、SPMモーターを採用している製品、IPMモーターを採用している製品の3種類があります。ギアードモーターを採用している製品は、モーターの仕様の都合上、モーターオイルや周辺部品のメンテナンスを行うことを推奨しているメーカーが多くあります。
一方、SPMモーターとIPMモーターは、メンテナンスが不要です。どちらのモーターもメンテナンス不要ですが、効率性や安全性の観点から、IPMモーターを採用しているメーカーを選ぶと、なお良いでしょう。
導入までにどの程度の期間が必要になるかは、製造国に左右されます。一般的には、国内メーカーの製品のほうが早く導入できそうなイメージがありますが、実際には、昨今の半導体不足の影響で、国内メーカーも製品を出荷できない状況が多発しています。
一方で、中国製などの海外製品は、生産プロセスの改善などによって短納期が実現できています。日本に届くまでの期間についても、アメリカ製の場合は、船便で2週間程度かかりますが、中国製であれば3日程度で日本に到着します。
家電製品の保証期間は通常1年間ですが、HVLSファン業界では5年以上といった長期の保証期間を設定している企業もあります。
ただし、必ずしも長い保証期間があればよいというわけではありません。長い保証期間が設定されているのは、メーカーが製品に自信を持っていることのアピールでもありますが、一方で短い寿命で壊れてしまう可能性があるために、製品の品質に自信がなく、長期保証を設定しているとも考えられるからです。
また、保証期間が長い場合は、そのぶんメーカーは長い期間にわたって修理や交換などの保証サービスを提供することになるため、製品の価格が高くなる傾向もあります。
さらに、保証期間が長ければ、ユーザーは長期間、同じ製品を使い続けます。そのため、新しい製品を導入するタイミングが遅くなるため、新しい機能や技術が追加された製品を使う機会を逃すことにもなります。
上記のような理由から、保証期間は長ければよいということではありません。HVLSファンの導入にあたっては、製品の品質や価格、更新サイクルなどから総合的に判断することが大切です。
メーカー名「モデル名」 | ファン直径 | カバー面積(㎡) | 消費電力(W) | モーターの種類 | メンテナンスの有無 | 質量(Kg) |
株式会社エビス「GOLD WIND」 | 7.2M | 2300㎡ | 980W | IPMモーター | 無 | 119kg |
豊田通商株式会社「BIG ASS FANS」 | 7.3M | 2500㎡ | 1800W | ギアードモーター | 無 | 156kg |
オーウィル株式会社「Macro Air」 | 7.3M | 2043㎡ | 1550W | SPMモーター | 無 | 108kg |
株式会社ジャロック「Revolution Fans」 | 7M | 1500㎡ | 750W | SPMモーター | 無 | 110kg |
株式会社プレシード「SD FAN」 | 7.15M | 1300㎡ | 840W | SPMモーター | 無 | 69kg |
五常「スマイルファン」 | 7.3M | 2100㎡ | 1100W | SPMモーター | 無 | 135kg |
ロジアスジャパン「エミアスファン」 | 7.3M | 1256㎡ | 1200W | SPMモーター | 無 | 98kg |
西田技巧「THE FIRST FAN」 | 7M | 1200㎡ | 1500W | ギアードモーター | 有 | 91.4kg |
株式会社エビスのGOLD WIND(ゴールド ウインド)の特徴は何といっても圧倒的な大風量と消費電力の低さです。23350㎥(カバー面積約2300㎡)の風量はオリンピック競技用の50mプール6個分の容積に1台で空気を送り込める風量であり、他社製品と比べても文字通り圧倒的な風量を誇っています。
さらに、消費電力はわずか980Wであり、ヘアドライヤー1台分の消費電力よりも少ない電力で、業界最強レベルの風量を発生させることができます。
また、GOLD WIND(ゴールド ウインド)のモーターは業界唯一のIPMモーターを採用しているため、高効率・高出力・高トルク性能、高速域での性能が優れ、静粛性が高く、メンテナンスが少なく、電気自動車やハイブリッド車などにも多く採用されています。
GOLD WIND(ゴールド ウインド)は、省エネ、静音、長寿命、メンテナンスフリー等のメリットを兼ね備えているため有力な候補のひとつといえます。
豊田通商のBIG ASS FANSは、特許を取得している独自のウイングレット技術によって、天井からの気流を斜め45度で放射することで、広範囲に気流を拡散できます。また、扇風機50台分という風量によって最大2500㎡の空間を1台で空気循環できる点が特徴です。
一方で、消費電力が1800Wと高めになっており、今回比較している機種のなかで、最も消費電力が高い機種でもあります。また、設置費用が比較的高く設定されている点が、デメリットといえるでしょう。
Macro Airは、カバー範囲が最大2043㎡、消費電力が最大1550Wとなっています。無機質な色しか選択できないことが多いHVLSファンですが、Macro Airはデザイン性も重視しており、188色の中からカラーリングを選択できる点が特徴です。また、メンテナンスフリーで静粛性が高いSPMモーターを採用している点もメリットです。
ただし、設置費用が高めに設定されている点には注意が必要で、他社とも比較したほうがよいでしょう。
Revolution Fansの特徴は、2種類のタイプから選べる点です。ギアードモータータイプと、カバー範囲が1500㎡のダイレクトドライブ(SPMモーター)タイプがあります。
ダイレクトドライブタイプは少々スペックが落ちてしまいますが、コンパクトなモーターを使用しているため、大型のファンは要らないという企業に向いているといえます。
SD FANは、制御盤は国内で組み立て、モーターやファンブレードは台湾製を採用しています。840Wという消費電力の低さがポイントで、重量が69Kgのため、建物の構造体にかかる負荷が比較的少ないです。
ただし、カバー範囲は1300㎡と少なく、空間の広い倉庫や工場では設置台数を増やさなくてはならないため、イニシャルコストが増加することには要注意です。
SMAILE FANSは、薄型エレベーターモーターを搭載したHVLSファンです。カバー範囲は約2100㎡で消費電力は1100Wです。他社メーカーと比較して、消費電力がやや少なめです。
しかし、機器の質量が135kgとやや重く、建物の躯体に負担が多くかかりますので、取付けには留意が必要です。
EMIAS FANSはダイレクトドライブ(SPMモーター)を採用したHVLSファンで、カバー範囲は約1300㎡、消費電力は1100Wです。コントローラーにより正転/逆転の切り替えが可能です。
THE FIRST FANは、ギアードモーターを採用したHVLSファンです。カバー範囲は約1200㎡で、モーター出力は1500Wとなっています。ギアードモーターのため、オイル交換やパッキン交換等、メンテナンスが必要なうえ、モーター自体の保護等級がIP44であるため、使用環境も限定されます。
また、風量を求める場合には、少し物足りないかもしれません。
本記事では、大型の空調システムであるHVLSファンを導入するメリットや機器選定のチェックポイントなどについて、製品比較を交えながらご紹介しました。HVLSファンは、労働環境改善や暑さ・寒さ対策、省エネ対策など、導入することでさまざまなメリットを得られます。機器選定にあたっては、大風量かつ消費電力が低い製品を選ぶことが大切です。
とくに、株式会社エビスの「GOLD WIND」は業界最高レベルの23,350 ㎥/minの風量と、ドライヤー1台分の消費電力よりも少ない、わずか980Wの低消費電力を実現しているため、これらのメリットを最大化できます。
労働環境の改善や暑さ・寒さ対策、省エネ対策などにお悩みの場合は、株式会社エビスに相談のうえ、自社の環境で設置できるかどうか確認してもらうようにしましょう。
株式会社エビスの「GOLD WIND」についてはこちらのページから確認できます。
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