天井に大型シーリングファンを取り付けて生産性向上!【価格&省エネ効果】

工場や倉庫、施設などで見かけるシーリングファンは働いてくれる従業員の健康や生産性を向上させてくれます。

しかし、工場などに設置される大型のシーリングファンについては「本当に効果があるの?」「それなりに費用が掛かるのでは?」そう考える方も多いのではないでしょうか?

この記事では、温度や湿度の調整はもちろん、熱中症や感染症対策など職場の環境を省エネで効率よく調整してくれる大型シーリングファンについてご紹介します。

職場の生産性や環境の向上にお役立てください。

工場・倉庫・施設は温度管理が難しい

工場・倉庫・施設などの比較的大きな空間では空気が滞留しやすく、それに伴い温度の調整も難しくなります。

大型の空間がかかえる温度調整の問題点について、おさらいしておきましょう。

工場や倉庫は密閉度が高く、高湿度で温度が安定しない

工場や倉庫は密閉度が高く、温度や湿度はその工場内の機器が発する熱や蒸気による温度変化の影響をそのまま受けてしまいます。

内部環境が大きく影響することもあり温度や湿度は安定せず、働く従業員にとって過酷な環境になってしまうことも考えられます。

間仕切りがなく空気の循環が悪い

オフィスや住宅と違う点として、工場や倉庫などの大型施設の構造を考えると極端に間仕切りが少ないことがあげられます。

間仕切りがあるオフィスなどの狭い空間では、換気や空調管理を効率よく行うこともできるのですが、間仕切りの少ない大型施設ではそうはいきません。

空気の循環が悪く、滞留しやすい環境下では従業員の健康面に十分な注意が必要となるので、建築基準法では必要換気量の基準が定められ、ビル管理法では空気環境基準が示されています。

また、コロナ禍による換気に関する指針が厚生労働省や環境省、その他公的機関により公表されており、間仕切りが少なく空気循環に乏しい環境下においても、換気の重要性は高まるばかりです。

もちろん、空気循環の悪さが健康面だけでなく業務効率や設備内の機器などにも悪い影響を与えることは考慮すべき問題です。

【施設】天井高が高すぎて空気が底冷えする

天井が高く空間が広い施設内ではヒーターなどによる内部の温度調整が難しくなります。

さらに、床や壁がコンクリートなどの施設や工場だと、冬場は足元からの強い冷却効果が作用することも。

このような状態では施設内の空気は底冷えし、従業員の体調や業務効率の低下にもつながり、全体の生産性も低下することが危惧されます。

大型シーリングファンで会社の生産性がアップする

どんな職場でも、あらゆる方法で可能な限り生産性を向上させることは重要な課題となります。

ここでは大型シーリングファンが持つ生産性向上の可能性について確認していきましょう。

職場の環境がよくなる

職場の環境整備は生産性を向上させるうえで重要な課題といえます。

大型シーリングファンが職場の環境を改善してくれるポイントについて次の3点を押さえておきましょう。

熱中症対策にもなる!社員の健康を守れる

職場の温度や湿度が上がると熱中症などの危険性が高まります。

従業員の健康に配慮することは企業側の責務でもあり、工場や倉庫などの空気が滞留しがちな環境では一層の注意が必要です。

大型シーリングファンは施設内の空気の流動を引き起こしてエアコンなどの空冷能力を最大限に引き出すので、従業員の熱中症予防などを強力にサポートしてくれる有効な設備として利用されています。

空気が循環して一定の温度と湿度に調整できる

シーリングファンは滞留する空気を循環させるので、施設内の温度や湿度などを一定の状態に保ってくれます。

温度や湿度の差異が激しければ体調にもよくない結果を及ぼすことはもちろん、繊細な機器の故障や製造品などに影響することも考えられます。

大型シーリングファンを使用して天井から空気を流動させ空気の環境調整を行うことは、効率のよい方法のひとつです。

温度や湿度を調整すれば社員の居心地がよくなる

温度や湿度を調整することで気持ちのよい職場環境を構築することができます。

従業員が居心地の良い環境で働くことができれば、モチベーションも上がり、作業効率の向上も期待できます。

何より、温度や湿度による居心地の悪さが要因で退職する従業員が増えてしまうことは、新たな人材募集や確保に経費を費やすことにもなり生産性は低下します。

大型シーリングファンによる空気の調整は、働く従業員の心理的な側面を支え、結果的に生産性の維持や向上にも効果を発揮します。

感染症対策にも有効

近年、私たちがより配慮をしなければならない重要課題のひとつとして感染症対策が挙げられます。

そして感染症対策に有効な方法として挙げられるのがご存知の通り換気です。

空気が滞留しがちな工場や倉庫などにおいては、十分な換気を行うことで効果的な感染症対策になります。

人の出入りが激しい施設では空気が自然に入れ替わるため感染症対策になりますが、そうでない環境ならば滞留する空気への対策を効果的に実施したいものです。

大型シーリングファンを活用すれば、施設内で空気の流れをつくり換気を促すことで、効果的な感染症対策をサポートできます。

商品や機械の劣化を防げる

工場や倉庫内において、商品(製品)や機械の劣化防止が重要なことは言うまでもありません。
大型シーリングファンを活用し施設内の空気を効率よく調整することは、劣化やその他の損失に有効な対策のひとつとなります。

湿度が安定することでサビやカビがつきにくくなる

湿度の高い場所ではサビやカビが発生しやすくなります。

そして、サビやカビが時に商品(製品)や設備、機械に損害や損失をもたらすこともあり非常に厄介ですね。そこで重要なポイントは以下の2点です。

・空気の循環により施設内の湿度を安定させる

・気流により湿度を下げる

大型シーリングファンを使用すれば空気の温度や湿度を安定することができるため、これら2点の問題が解決し、効率よくサビ・カビ対策ができます。

日頃のメンテナンスで管理していくことも重要ですが、そもそもサビやカビが発生しにくい環境をつくることで、メンテナンスに掛かるコストをできるだけ下げたいものです。

ダンボールなども結露やカビから守れる

ダンボールは保管や輸送に広く用いられますが、倉庫などで長期的に保存する場合は結露やカビに要注意です。

乾燥材やストレッチフィルムなどを利用することでダンボールと内部へのダメージを対策できますが、ここでも保管する場所の湿気を軽減できれば結露やカビから商品を守ることができます。

大型シーリングファンを使えば、倉庫内の臭い対策などにも効果がありますよ。

換気×空調システムを見直せば省エネ効果あり

施設内の換気や空調システムを見直すことにより省エネ効果もあり、SDGsの一環とも言える環境への配慮など、社会的な貢献にも役立ちます。

冷暖房費の節約に役立つ

工場や倉庫など大型の施設に取り付けられる空調設備は、電気代などのランニングコストも非常に大きなものとなります。

冷暖房設備でいくら冷たい空気、暖かい空気を送り出しても、施設内の空気が循環しなければ一部に停滞してしまいます。

ここに大型シーリングファンを使用し施設全体の空気を循環させることで、効率の良い温度や湿度の調整が可能となります。

つまり、コストが高い冷暖房の出力を上げる必要がなくなり、コスト削減に繋がるわけです。

従来の産業用・業務用扇風機の設置よりも省エネ効果が高い

産業用・業務用扇風機と大型シーリングファンとでは用途や性質に違いがあります。

産業用・業務用の扇風機などは局所的に風を送ることに適しているため、広い体積を要する工場や倉庫全体の空気を循環させるためには多くの扇風機が必要になります。

また、局所的に強い風を送る扇風機の性質上、強力なモーターが動くため大型シーリングファンと比較すると消費電気量も増加します。

大型シーリングファンに局所的な送風効果はありませんが、大きなファンで全体の空気をしっかりと循環させ、省エネ効果は扇風機の数十倍に匹敵するものもあります。

大型シーリングファンで効果的な換気×空調システムを実現してください。

大型シーリングファン取り付けに関する概要

大型シーリングファンを取り付けるためにどのようなことを事前に考えて置くべきなのでしょうか?

ここからは実際に大型シーリングファンを取り付けた場合のシミュレーションをしながら見ていきましょう。

シーリングファンにかかる費用・価格

シーリングファンそのものの価格は、概ね100万円から300万円程です。

価格の違いとしては、メーカーや本体の大きさ、設置したシーリングファンがカバーできる容積、運転を開始した後に重要になる省エネ効果や各種性能など幅広く異なります。

加えて、設置する場所は天井がメインとなるため高所作業等により数十万円程度の施工費を見込む必要がありますが、当然施工費用が一律というわけにはいきません。設置個所や状況によっても施工にかかる費用は変わります。

その他の諸経費なども含め、見積書をしっかりと精査した上で導入を検討しましょう。

大型シーリングファンの設置工事の所要期間

工事の所要期間は、コストと同じくらい重要です。イニシャルコストやランニングコストはもちろんですが、設置工事に時間がかかってしまい稼働時間や営業時間を圧迫すれば会社自体の損益にもつながるからです。

一般的には1台につきおおよそ半日~1日程度の時間を要します。

ここで重要なのは「工場や倉庫、店舗などの設置する施設の稼働時間や営業時間へ大きく影響を与えるかもしれない」という点です。ここは施工前に重点的に協議しておきたい部分でもあります。

事前に業者に確認したいポイントは以下の5つです。

・施工が可能な時間帯の確保

・施工時間を短縮できる方法

・施工時間が短い業者を探す

・定休日や夜間の対応も可能な業者はあるのか

・作業時に機械を動かす必要があるのか

それ以外に、設置工事後のアフターサービスや販売メーカーが責任施工をしてくれるかも重要な

ポイントかもしれません。

大型シーリングファンにかかる電気代

月々のランニングコストとして導入前に必ず確認しておかなければならないのが電気代です。

導入する機種やその性能次第で、月々に掛かる電気料金は数千円前後から数万円前後と大きく異なります。

製造メーカーも月々のランニングコストは重要なポイントであると認識しているので、改良を重ね大きく改善してきたため、省エネ製品も増えてきました。

そのため、製品によっては年間コストに大きな差があることもあります。

大型シーリングファンのメンテナンス

製品の導入において、故障やメンテナンスも重要です。メンテナンスはメーカーや製品などによって様々で、5年に1度のメンテナンスが必要なものから、メンテナンスフリーのものまで多くのパターンが存在します。

  

1回のメンテナンスには数十万円の費用が必要となります。

また、モーターなどの可動部分や電子部品は5~10年程度でいずれ寿命を迎えるので、故障をした際の修理についても一定のコストを見込んでおく必要のある部分と言えるでしょう。

設置後にかかる費用が電気料金だけというわけにはいかないので、メンテナンスのコストは事前に考慮しておきたいポイントのひとつです。

まとめ

ここまで、大型シーリングファンについて解説をしてきました。

大型の工場や倉庫、施設の空調や換気に有効なシーリングファンですが、メリットやデメリット、イニシャルからランニングにかかるコストなど、長期的な費用対効果を考慮するのが成功の秘訣です!

大型シーリングファンを回して従業員が働きやすい環境を整備することは、大切な“個人の健康”はもちろん、多方面から生産性の向上に繋がり、さらにSDGsなど会社の枠を超えた取り組みの一端を担うことにもなります。

施設の中で回していた大型シーリングファンがいつしか社会を循環し、やがて自社の活動や世の中の循環の一部になっていくことも夢ではないかもしれませんね!

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