夏の暑さ対策に!遮熱シートという選択肢
年々厳しさを増す日本の夏。工場や倉庫、オフィス、さらには住宅でも「暑さ対策」が大きな課題になっています。そんな中、屋根に遮熱シートを取り付けるという方法が、今注目を集めています。
遮熱シートは、主にアルミ素材でできており、太陽の熱(輻射熱)を反射する効果があります。屋根裏に貼ることで、室内に入り込む熱を大幅にカットし、建物内の温度上昇を抑えることができるのです。
でも、便利な遮熱シートにも、いくつかリサーチしておきたいポイントがあります。
というわけで、今回は
をご紹介する記事です
会社の工場、倉庫の夏の環境を快適にするお手伝いをします。
目次
遮熱シートを屋根に設置することは、夏の暑さ対策としてだけはありません。建物全体の快適性を向上させる効果があります。
この章では、屋根に遮熱シートを使う3つのメリットをご紹介します。
メリット①:室内温度の上昇を抑制・熱中症対策
メリット②:空調負荷の軽減・省エネ効果
メリット③:結露対策
一つずつ見ていきましょう。
遮熱シートは、夏の強い日差しを反射し、室内温度の上昇を抑制することで、熱中症対策にも効果的です。
屋根から侵入する熱を遮ることで、屋根裏の温度が下がり、室内の温度上昇を防ぎます。結果として、エアコンの効きが良くなり、冷房に頼りすぎることなく快適な室内環境を保つことができます。
特に、高温になりやすい工場や天井の低い建物では、作業者の安全確保と熱中症対策として遮熱シートの導入が有効です。
遮熱シートを屋根に施工することで、建物内部への熱の侵入を抑え、空調負荷を大幅に軽減することができます。
これは、遮熱シートが太陽からの輻射熱を効果的に反射し、屋根表面の温度上昇を抑制するためです。
その結果、建物内の温度上昇が抑えられ、冷房設備の稼働時間や出力が少なくて済むため、省エネ効果が期待できます。
実際に、年間の光熱費を10〜20%削減できた事例も多数報告されており、持続可能なエネルギー対策として有効な手段となっています。
遮熱シートを屋根に使用することで、結露の発生を抑える効果が期待できます。
これは、遮熱シートが太陽からの輻射熱を反射し、屋根表面や屋根裏の温度上昇を抑えるためです。
屋根裏の温度が安定することで、屋内外の温度差によって起こる結露のリスクを低減します。
特に冬場は、暖房による室内の湿気が屋根裏で冷やされて結露を生むケースがありますが、遮熱シートを施工することで、温度差が緩和され、構造材や断熱材の劣化防止にもつながります。
このように、遮熱シートは夏の暑さ対策だけでなく、冬場の結露対策としても効果的な建材です。
遮熱シートは多くのメリットを持ちますが、いくつかのデメリットや注意点もあります。
この章では、屋根に遮熱シートを使うデメリットについてご紹介します。
デメリット:❶遮熱シートは対流熱・伝導熱を防げない
デメリット:❷正しく施工しないと効果が出にくい
こちらも一つずつ見ていきましょう。
遮熱シートは輻射熱を反射することには効果的です。が、対流熱や伝導熱を防ぐ力は弱いです。
これは、遮熱シートが反射に特化しているためです。決して、建物内の熱の伝わり方の全てを抑えるわけではありません。
遮熱シート単独では、断熱効果は限定的なので、断熱材との併用が推奨されます。
遮熱シートは正しく施工すれば高い効果を発揮しますが、使い方を誤ると効果が出にくくなります。
特に注意が必要なのは「伝導熱」です。アルミ製の遮熱シートは輻射熱を反射しますが、熱が直接触れ
るとシート自体が熱を持ち、逆効果になることもあります。
対策として、屋根に空気層を設けて施工することが重要です。
■メリット
遮熱シートを屋根に施工することで、太陽からの輻射熱を大幅にカットし、室内温度の上昇を抑える効果があります。
その結果、空調の効きが良くなり、夏場の冷房負荷を軽減。電気代の削減や熱中症対策としても有効です。また、屋根裏や天井空間の温度上昇を防ぐことで、結露のリスク低減にもつながります。
■デメリット
遮熱シートは正しく施工しないと十分な効果が得られません。特に、熱源とシートの間に空気層が無いと、輻射熱は防げても伝導熱が伝わってしまいます。
また、施工に手間がかかる場合や、建物の構造によっては設置が難しいケースもあります。
■まとめ
遮熱シートは、夏の暑さ対策・省エネ・結露対策などに効果的なアイテムですが、その効果を最大限に活かすには正しい施工が不可欠です。
導入をご検討の際は、遮熱性能だけでなく、信頼できる施工業者の選定も重要なポイントとなります。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
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